2011年11月26日土曜日

キングダムノート別注 デルタ エテルニタ



新宿にある筆記具専門店「キングダムノート」。国内外の万年筆など、高級文具を幅広く取り揃えるこのお店がイタリアの万年筆メーカーデルタとコラボレーションして創った万年筆がこの「エテルニタ」です。

キングダムノート別注として、シリーズ化されすでにいくつかのタイプが発売されていますが、これはその一番初期のもの。限定50本が製作され、『趣味の文具箱』Vol.16「旅文具」で表紙を飾りました。

今でこそ、一番好きな万年筆はと聞かれれば、セーラ—のプロフィット30周年記念ブライヤーと応えてしまいますが、私がそもそも万年筆に興味を持つきっかけになったのが、この趣味の文具箱で見かけたエテルニタだったのです。

ドルチェビータスリムをベースに創られたこの万年筆の特徴はなんと行っても美しい胴軸。レジンブロックをくりぬいて創られた美しい模様は一つ一つ異なり、一本一本にシリアルナンバーが添えられたすばらしい製品です。

エテルニタはイタリア語で「永遠」という意味だそうで、「お客様はキングダムノートの良いお付き合いが永遠に続きますように」との願いが込められているのだそうです。「旅の文具」をバックナンバーとして手にしたときは、発売から既にずいぶんと時間が経っており、万年筆は全て完売となっていました。



これは、粘り部よく中古市場を見回っていた際に見つけた一品。ペン先はEFで状態もよく、名前の通り、末永く大切にしたい逸品です。


趣味の文具箱の上に乗せると、なんとぴったり!


2011年11月22日火曜日

梅田阪急ブライヤーのその後


今年7月に手に入れた梅田阪急限定ブライヤー。その後ぱたりと更新が滞ってしまっていましたが、毎日日記を付ける際の専用のペンとして一日も休まず活躍中。細字なので5年連用日記の細い罫線にもぴったりです。手に入れた当初と見比べて、つやの方は…。いやまだまだですね。上下の写真を見比べても違いはほとんどわからない状態。これからも末永く経年変化を楽しみたいと思います。

2011年7月27日水曜日

梅田阪急創立80周年限定ブライヤーを使ってみました。




梅田阪急限定のブライヤーを早速下ろしてしまいました。新品未使用というステータスに一瞬迷ったのもつかの間、それが意味を持つのは手放すことが前提の価値観だし、中古市場を度外視すれば世界で20人しか使ったことがない万年筆(そのニッチな世界から言えばそんな例はごろごろしていそうなわけですが)で字が書けるというのは本当に胸躍ることですからね。



ペン先はセーラーの細字、柘製作所の富士と比べるととても軽く感じます。長さはやや梅田の方が長め。全体は本当に軽いのにキャップをはめてみると、意外とリアが重い感じがして筆記の際も安定感があります。細字のペン先はインクフローもよく、適度にシャッシャと紙を噛む感じも心地よい筆記感。手触りも木材独特の柔らかい手触りで、プラスチックなどの製品の「軽さ」とは根本的に違いますね。

インクはセーラーのブルー。書いたときの瑞々しい青もいいですし、乾燥したあとの落ち着いた色味も好きな色です。しばらくは、これで使ってみようかと。

2011年7月26日火曜日

梅田阪急創立80周年限定ブライヤー




ブライヤーの万年筆が好きだとは言っても、現行品で手に入るのは、

・プラチナ♯3776ブライヤー
・中屋万年筆ブライヤーシリーズ
・セーラー30周年限定プロフィットブライヤー
・セーラーキングプロフィットそれからプロフェッショナルギアブライヤー×エボナイト
・柘製作所「富士」ブライヤーコンビネーション(ダークブラウン)
※「富士」はもう在庫がないかもしれません。

のみ。セーラーのブライヤースタンダードは「世界の万年筆祭」で先行発売されたきり、話をききませんから、ここには入っていません。

私が万年筆の世界をのぞいてみるようになった時には、セーラーの80周年も90周年もどこを見渡しても売っているはずもなく、柘製作所も販売を終了。30周年のプロフィットと富士のコンビを確保するも、それ意外のもはほとんどあきらめていました。

しかし、仕事帰りに文具屋にはよれないまでもと、まめに中古市場を見ていたところ、ありました。

「梅田阪急創立80周年限定のブライヤー細字」

しかも驚きの新品同様。限定20本で販売され、スタイルは80周年によくにており、製作も定評のある柘製作所。まさに天佑といってもいい出会いで、めでたく新しいコレクションが加わった次第。

さて、何色のインクで使いましょうか。
楽しみです。


2011年7月23日土曜日

情報カード



情報カードのお勧めと言えば、やはりメーカーはコレクト。サイズは6×4で、補助6ミリ罫のものがベストだ。なぜかといえば、紙が抜群に厚くて、万年筆でも書きやすく、書いたものを見返すときも繰りやすい。

情報カードの利点は、書いたものをバラバラにして並び替えることができることと、一枚1テーマで書いていくので見返したときも分かりやすい。

私は記事を書くときには、まずテープをベタうちしてテキストにしていく。ただ、専門の業者のように、一言一句起したりはしない。あくまでも会話の要旨をつかんで、重要な所だけを起していく感覚だ。それができたら、てテープのテーマを一つ一つ情報カードに写し取っていくのである。ここでも一枚につきワンテーマ。それを今度は記事にする流れにそって並び替えていくというわけだ。

小説などは知らないが、大体雑誌や新聞の記事の流れには決まったパターンがある。そのあたりは、詳しく説明された本がいくらもあるので、そちらにゆずるが、それにそって、情報カードを配列していけばプロットのできあがり。あとは、上からその情報カード一枚一枚にそって原稿をまとめていけばいい。本来なら取材直後に内容をつまびらかに覚えているうちにここまでしておくと、後でわざわざテープを聞かなくていいので便利である。

情報カードの使い方はほかにもいろいろあるが、それはまた別の機会に。
柘製作所のブライヤーコンビネーション富士。天然ワックスが消えてきたけれど、これからゆっくりと経年変化を楽しみたい。

2011年7月9日土曜日

川口さんのペンクリニックに行ってみました。

柘製作所の富士ブライヤーコンビネーションをペンクリニックで、セーラーの川口さんに砥いでいただきました。昔かよっていた高校の最寄り駅で、ペンクリニックが開催されると聞いて早速行ってみた次第。会場は、書店に併設された文具売り場でした。

ペンクリニックは、セーラーが行っている顧客サービスで、無料であり、メーカーも問わず見ていただけます。(モンブランはちょっと例外のよう)一種の社会貢献といってもいいくらいの取組ですね。趣旨としては壊れてしまった万年筆やインクがつまってつかえなくなった万年筆を無償で修理してくれるというものですが、ペン先の調整などもしていただけるようなので、「富士」を抱えておっかなびっくり行ってみたというわけです。

お願いの仕方がわからずに、川口さんの机の周りをうろうろしていたら、店員さんが声をかえてくれて、簡単な受付表(名前と、メーカー、製品名とどんな症状か、を書く紙)に記入し、椅子に座っていると、早速順番。川口さんのてはインクで真っ黒で、ちょっとルーペで見ただけで、富士の状態を言い当てて、紙やすりを何種類かつかってすいすいと調整し、「これでどう」と渡してくださいました。

結果は先にかいたとおり大満足。字幅を細くしていた富士の書き味が格段に向上しました。適度に紙を噛むかんじ(ひっかかるわけではないので表現が難しいのですが、紙に対する適度な抵抗のようなもの)も残っているので私のように、するするかけると字が荒れてしまう人間でも、きちんととめはねを意識した字が書けます。それもスムーズに。これほど気持ちよく、きれいな字がかけるというのは一種感動。ありがとうございました。

2011年6月18日土曜日

ZOOM 505bw(トンボ・ズームシリーズ)



 東京駅の丸善で一目惚れをして、少し頭を冷やそうとおもったのですが、その日の晩にはネットで注文をしてしまたったという逸品。トンボ鉛筆の「ZOOM 505bw」です。これは、数字を変えた様々なラインナップがリリースされており、ZOOM707DESIGN PLUSを受賞するなど、国外でも有名で、そちらはご存知の方も多いのではないでしょうか。


 このZOOM505bwはアルミボディにヘアライン仕上げ。ペン先は0.5mmで水性染料系インクを使用しています。ちなみに、ヘアライン仕上げは、金属の表面に細いラインはいったようになる表面仕上げのこと。アルミやステンレスなどでよく見られるものです。スタイリッシュなアルミの軸にラバーグリップがまた非常にマッチしていて、一見したときの高級感は2000円程度の商品には見えません。カクテルをつくるシェーカーのように見えなくもないですね。


 水性ボールペンはインクのフローがよく、その点は万年筆に勝るとも劣りません。私の感覚では、国産メーカーの中字に近い。最近のゲルインクの細さが好みという方には到底お勧めできませんが、万年筆を使っていたり、滑らかに字を書く、スムーズなアウトプットが欲しいという方にはお勧めのペンです。(アイディア出しなど)。


 ちなみに、水性というのはインクを溶かす溶媒が水性ということ。インク本体である発色する物質そのものとは関係がありません。そしてインク本来は染料系と顔料系に分かれます。


 染料系は溶媒に、インクが溶けているもの。一般的に顔料系が、水に滲まないという考えから、染料系は水に弱いと思われがちですが、染料系の定義はあくまで、溶媒に溶けているかどうかなので、溶媒が油性なら溶けません。一般的に昔主流だった事務用のボールペンはみな油性の染料系です。


 顔料系は、これと違い、インクの粒子が溶媒に溶けていないもの。水性顔料系、ということであれば、インクそのものは耐水性が高いので、水が乾けば上から水がついても色が流れたりはしません。だから、このズーム505bwのポップにも、契約書などにも使えるとうたってあるというわけです。


 ただし、水性はインクの粘性が低いので、さらさらかける反面紙の上で滲みやすいという特徴もあります。だから、このボールペンはペン先は5mmとうたっているけれど、フローが潤沢なのでゲルインクの5mmなどと比べたらよほど太く見えるというわけです。


 最近は、ボールペンで人気のゲルインクは、この水性顔料系のインクにゲル化剤を入れることで粘度をあげて発色をよくするものです。こちらは、細く書けるし、発色もよい。にじみもすくないので、広く普及しています。でも、水性インク独特の書きやすさ、「さらさら感」はまた格別なものがあります。


 ちなみに、「さらさら感」といえば万年筆。万年筆のインクの多くは水性の染料系ですから、さらさら書けて水に弱い。だから契約書には使えない。こうして公の場から万年筆が消えていったというわけですね。 ※リフィルは BKLP